秋田てくてく*南南東

秋田に移住した主婦が、横手・湯沢・その周辺のことなどを書きます

秋田の宝【ミズ】を全力でおススメします

秋田が誇る地元食材に、ミズという山菜があります。(正式名称はウワバミソウ、「ミズ」は方言)

森の中の日陰、その中でも水辺や湿地帯に生えていて、なんでもウワバミ(大蛇)が住みそうなところに生えているからウワバミソウという名前になったらしいですが、まあ誰もそう呼ぶ人はいません。100%、ミズ。

 

これが、美味しいんですよ。

 

秋田と言えば真っ先に挙げられるのが、きりたんぽ、しょっつる、ハタハタ、稲庭うどん、横手焼きそば…などなど。

他にも、ブランド牛やブランド豚、魚介類に比べれば、所詮であるミズのなんと地味なこと…

 

でもとっても美味しいんです。私にとっては、ミズは秋田に来たならぜひ食べてほしい食材の第1位。

 

もう、画像をばっしばし貼り付けたいのに、撮りためていない自分が悔しい。

こちらのページで、私がばっしばし貼り付けたいような画像がそのまんま紹介されていたので、よかったらぜひこちらもご覧ください。ミズって、こういうものです。

山菜採りシリーズ⑯ ミズ(ウワバミソウ) | あきた森づくり活動サポートセンター

 

以下、私が撮った、数少ない画像と共にお送りします。

6月のお楽しみ、シャキトロ共存のおひたし

ミズは、一年のうちで2つの時期に、それぞれ違う楽しみ方ができます。

まずは6月頃から。 

産直売り場に、茎の部分だけ束ねられたミズが並び始めると、「きたきた、ミズの時期がきたよ~」と嬉しくなります。

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画像は山菜採りシリーズ⑯ ミズ(ウワバミソウ) | あきた森づくり活動サポートセンターからお借りしてます。

 

調理方法は簡単。たっぷりのお湯を沸かして、さっと茹でるだけです。

沸騰したお湯にミズを入れると、ぱあっと鮮やかな緑に変わるので、そしたらざるにあけて冷水で冷やすと

f:id:yamadayukonet:20170920103913j:plainこうなります。ここからどうやって食べるかと言えば

  • 麺つゆ、白だしなどでお浸しに
  • 生姜と出し醤油などをかけて
  • 味噌汁に入れて
  • 豚肉、油揚げなどと炒め物に

こんな感じかと。私は断然お浸し。

 

食感は、セリやミズナのようなシャキシャキ感でありつつ、ほんの隙間に粘り気が潜んでいます。そして、セリ・ミズナよりも全然太いしっかりとした茎にはたっぷり水分が含まれていて、食べたときに口の中には爽やかな香りと水気が広がります。

 

窓を開けて、初夏の爽やかな風を感じながら食べてるときとか、本当に幸せ。

これぞ田舎料理。ミズたたき

この頃のミズで、もう一つ逸品ができます。それがミズたたき。

たたくことで、ものすごいトロトロねばねばぁが生まれます。それでいて風味は、爽やかでキレのあるミズのまま。これを味噌などで濃い味に仕上げて、ご飯にかけて食べるのが美味しいのです。

 

実は私、今年の6月に初めて、自分でミズたたきを作ってみました。

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画像引用:山菜採りシリーズ⑯ ミズ(ウワバミソウ) | あきた森づくり活動サポートセンター

この、根元の赤い部分を使います。

教わったように、茹でたミズを袋に入れて麺棒でごんごんと叩きます。

ごんごん!ごんごん!ごんごん!

こんなに音を立てていいのかってくらい、敵討ちかのように叩きます。

それでも、まだこの程度。

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とろとろのミズたたきまで、ほど遠い…。

 

毎年、親戚のおばあちゃんが作ってくれたミズたたきをいただいていました。「ばあちゃん作るミズたたき、美味しくてよ~!」なんて喜んでは、喜ぶ顔が見たいというばあちゃんのご好意で毎年調子こいてもらっていたのですが

 

こんなに、作るの大変だったとは!ばあちゃん88歳でよくこんなのやってたな!

 

間違いなく贅沢品です。

 

このミズ、実は茹でるまでの皮むき作業がとっても大変です。一本ずつ手にして、途中でぽきっと折ったところから端にむけてすーっと皮をはぎます。

何回もすーっとすーっとはいで、ようやく一本のミズの下処理が終わります。

 

茹でてからもさらに、ミズタタキにするにはこれだけの労力。

今まで、この労力を知らずに食べていました。

いつか、ばあちゃんができなくなったら、今度は私が作ってあげよう。

 

そんなことを思いながら、引き続きごんごん叩き(袋も4枚くらい破りました)、さらにすり鉢に入れてごりごり。味噌等々で味を調え、完成です。

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こちらが、うまい人の作ったミズタタキ。私が作ったのがいかに粗いかわかる…。

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 画像引用:山菜採りシリーズ⑯ ミズ(ウワバミソウ) | あきた森づくり活動サポートセンター

 

秋のお楽しみ。ミズのコブ。

さてミズのもう一つのお楽しみ。それが、これ。ミズのコブ。

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ミズは、秋口になるとこのように、茎と葉の付け根に実がつきます。これを秋田では「ミズのコブ」と呼んで楽しんでいます。

 

こちらも、茹で方は同じ。たっぷりのお湯で茹でて、色が緑に変わったらざるにあける。

熱いうちにめんつゆに浸します。
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1~2日くらい置くと、いい具合に。
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こちらのコブの食感は、茎のシャキシャキとはまた違う、サクサクという感じ。けれども独特のトロネバ感もあります。

見た目も面白く、これまた秋田を訪れる全員にすすめたいもの。

季節の味

18歳で上京しAターンするまでの16年、その間ミズをはたして何回食べたのか…もしかしたら一度だって食べていなかったかもしれません。

盆・正月の帰省で食べられるものでもないし、ミズの時期でもある6月と10月に帰省したことなんて、あったかどうか。あったとしても、そのときちょうどミズが家にあったかどうか。

 

東京で暮らす私に、両親はよく地元食材が入った荷物を送ってくれましたが、一本一本皮を剥くのが大変だからか、ミズが入っていた記憶はないなあと思います。

 

秋田でまた暮らすようになって、そんな時代がなかったかのように、当たり前の地元食材としてミズは私の生活にまた入ってきました。

でも、あの皮むきの手間を考えると、若い人はどんどん食べなくなっているのかもしれない。採りに行くなんてなおさら。

皮むきは、誰かと他愛もない話をしながら剥いてるとあっという間です。そして、地味な作業をしながら誰かとおしゃべりをする時間もいい。私は今年、夫と皮むきをしながら、ひたすら「これからの時期は○○が美味しくなるね」というような話をしていました。

ミズも秋田の宝です。皮むきが面倒だからって食べないような暮らしはやだなあ。下処理も含めて季節ごととして、楽しみたいです。ホントは自分で採れたら素晴らしいんだろうけど。

 

また来年の6月に想いをはせながら、今はミズのコブを楽しみ、そして秋田に来る人に全力でミズをおススメしていこうと思います。

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