秋田てくてく*南南東

秋田に移住した主婦が、横手・湯沢・その周辺のことなどを書きます

「マルカン大食堂の奇跡」を泣きながら読んだ

「マルカン大食堂の奇跡」という本を、泣きながら読みました。

 

マルカン大食堂の奇跡 岩手・花巻発! 昭和なデパート大食堂復活までの市民とファンの1年間

マルカン大食堂の奇跡 岩手・花巻発! 昭和なデパート大食堂復活までの市民とファンの1年間

 

 マルカン大食堂とは、岩手県花巻市にあるマルカン百貨店6階にある食堂で、昭和の頃から変わらない味・料金・雰囲気などが人気を集め、地元の人はもちろん、県外からもわざわざ訪れる人がいるほど、たくさんの人に愛された食堂だそうです。


日食なつこ「あのデパート」 7th MV

岩手県花巻市の中心地に43年に渡って営業を続けたデパートがあった。レトロな内装や箸で食べる10段巻ソフトクリームを出す食堂で有名な、地元民なら誰もが足を運んだ場所。子供から大人まで楽しめるあのデパートには、たくさんの夢が詰まっていた…2016年6月7日を以って閉店が決まった、日食なつこの地元花巻の「マルカン百貨店」。
彼女が愛し、育った場所を余すことなく映し出した抒情溢るるMVがここに完成。

 

たまたま知人が薦めてくれた日食なつこさんというアーティストの曲です。

 
こうやって、全国のあちこちで静かに、たくさんの人に想い出を与えて愛された地元デパートが消えていくんだろうなあ…
 
なんて切なく思ったのが去年の話
 
それが、最近たまたまネットで見つけた本のタイトル
 
 
復活したんかい!!!!
 
確かに閉店理由などは知らないままでいましたが、人口減少や時代の流れによる客足低下や建物の老朽化…ってとこだろうと思っていたので、まさか、去年閉店って言っといてもう復活してるとは!

 

著者は北山公路(きたやまこうじ)さんという花巻出身の方で、出版企画や編集を主な仕事としている方です。

本は「プロローグ はじめに高校生たちが立ち上がった」という、マルカン百貨店閉店のニュースを聞いた高校生たちが、マルカン食堂を残そうと署名運動を始めることから始まるのですが、その前の「はじめに」を読むところから、いきなり泣けました。

マルカン百貨店がどのような軌跡をたどってきたか、筆者と家族のデパートでの思い出、などなどを読みながら、同時に私の頭には、同じような自分の思い出が次々と映像で浮かびます。

 

本では、マルカン百貨店閉店のニュースに立ち上がった高校生の話に続き、地元若手ベンチャー企業が立ち上がって、周囲の若者を巻き込みながら大食堂の再オープンを検討していく過程がまとめられています。一般の人々からの反響に驚きながら、周りを巻き込んで大きなうねりとなっていく活動の様子が書かれていて、ごはんを食べるのも忘れて夢中で最初から最後まで読みました。

 

私にとっては湯沢のサンエーやジャスコ(現在は1階がビフレ、2階がカネタなど)が、マルカン食堂的存在です。食堂は地上6階じゃなかったけど、食堂の窓からは市街地から郊外まで一望できていました。

母と祖母と行くことが多かったですが、サンエーまでも車で20分ほどかかる場所に住んでいた私にとって、母たちの買い物に付き合うその外出は本当に「おでかけ」という感じで、食堂での外食も特別なものでした。

私と母は、だいたいナポリタンかピラフか、たまにグラタンを頼んでいて、それらは全部400円台で、本当にたまにだけど、母が「パフェ食っちゃうが!」と言って、子供には豪華すぎる大きなチョコパフェを頼んで2人で食べていました。

食べた後は、食堂隣のゲームコーナーで、100円で動く乗り物によく祖母が乗せてくれました。

ああ、懐かしい!

 

このような思い出が、映像とともにどんどん頭の中に現れます。

どこまで正確かわからないけど、メニューや値段や、半券をレジで渡して注文するシステムや、祖母の表情や、今の私より若いであろう当時の母の表情や

ナポリタンが好きでよく頼んでいて、緑の筒に黄色いふちの容器に入った粉チーズはここで覚えたことや、

 

ああたまんない!

 

 
では。
 

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